このページでは、大学院の過去問の入手方法や、その対策について考えていきます。 過去問は入手するのも、演習するのも、おそらく大学受験の時よりもハードルが高いぶん、知っておいて損はない情報がいくつかあります。順にみていきましょう!
どうやって入手するの?
大学院入試の過去問は、大学入試の時のように赤本や青本などが書店で売っている、というわけではありません。自分で探し出す必要があります。私が知っている限りで、過去問の入手方法には以下のパターンがあります。
- ①大学の生協などで販売されているのを購入する
- ②研究科のHPで公開されているのをダウンロードする
- ③説明会に行って、配布される
- ④研究科の事務室などで閲覧することが出来る。
私が実際に受験したときも、これらのようにいろいろな方法が混在していました。
①に関しては、お金がかかりますが確実に手に入ります。②に関してはお金すら必要ありません。一番厄介なのが③説明会に行って、配布されるです。研究科によっては、ホームページでも公開しているし、説明会でも配っている、というところもありますが、なかには説明会で配っているオンリーのところもあります。そういうところはたいてい④のように、「事務室でも閲覧できます」みたいになっているところもありますが、そこで複写(コピーのこと)できるかは、その研究科によると思います。
いずれにせよ、自分の志望校の過去問が、どのように入手できるのかに関しては、はやめに知っておくに越したことはありません。ホームページを見ても過去問の入手方法がいまいちわからない場合は、はやめに事務局や入試窓口などに電話をして訪ねてみましょう。
答えはついてない
あたりまえっちゃ当たり前なのかもしれませんが、大学院の過去問を入手できたとしても、そこに“答え”はついていません。おそらく多くの研究科では、入試問題の解答は公開していません。なので、特に専門科目の方の試験は論述形式の問題が多くを占めますが、どのような部分点のつけ方がなされているのかも、よくわかりません。
その意味で、過去問の価値は、どのような形式の問題が出るのか、という情報を提供してくれることにあります。問題の出方は研究科によってかなりバリエーションがありますが、それに合わせて自分の勉強の方針を立てていくことが出来ます。細かい論述がたくさん出るところと、大きな論述が数個出るところとでは、やはり勉強方法や知識の整理の仕方も少し変わってくるからです。
過去問の構造と対策
これはあくまで予想なのですが、大学院の専門科目の試験は、その研究科に属する教授陣が、それぞれの研究分野・領域・手法に関する問題を持ち寄って、それらが組み合わされて作られています。過去問を見れば、ああこの大問はあの先生とあの先生の範囲で、こっちの問題はあの先生かな、という風に、誰がそこを作ったのかがなんとなくわかります。
その意味で、過去問を研究するときには、まずその研究科にいる先生たちがどのような専門領域や手法を持っているのかを把握しておくといいと思います。自分が指導教官に選ばない先生でも、どうせ面接のときには会うのかもしれないし、知っておくに越したことはありません。
問題の内容に関しては、それを作った教授の“最近の関心”が反映されることが多いように思います。そして、その最近の関心は、その先生が書いた最近の論文などを読むと把握することが出来ます(中身が理解できるという意味ではありません)。私が受けたところだと、実際に過去問を数年分見返してみると、「学部生にそんなこと聞くか?」なんて思ってしまう問題が出されていて、結局それがその前の年のその先生の論文のテーマに一つになっていた、なんてこともありました。
特に指導教官として選ぼうとしている先生については、事前の訪問や、二次試験での面接で会う可能性が極めて高いです。なので、どっちにしろその先生の著作や論文にあたることは大切ですが、それがもしかすると一次試験の対策にもなるかもしれない、ということです。
キーになるのは英語の対策
院試は文系・理解問わず、英語の試験はほぼ必須です。研究科独自の問題を解く場合もあれば、事前に受けた英語のテストのスコアを提出する場合など、いくつかのパターンがあります。いずれにしても、この英語の試験がどれくらいできるかが、一次試験を突破できるか、つまり合格に近づくかどうかのカギとなります!
英語試験の対策については、↓の記事で詳しく紹介していますので、ぜひ見てみてください!私が院試の際に実際に使っていたテキストや参考書なども併せて紹介しています!
また、このほかにも大学院入試に関する様々なコツはたくさんあります!それらについては↓の記事でまとめています!
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