<院試対策>説明会や研究室訪問で聞いておきたいこと

大学院入試対策

 文系大学院入試に伴い、その研究科の説明会に行くことや、研究室訪問をすることついてみていきます。このどちらもが、おそらく大学院に行こうとしている人にとっては必須のイベントとなるからです。

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説明会に行こう

 さて、志望校を決めたら、その説明会に行ってみましょう。そもそも大学院の入試は夏入試(8,9月ごろ)と冬入試(1,2月ごろ)があり、どちらも行っている研究科もあれば、どちらか片方しかやっていない研究科もあります。説明会も、その入試の回数に合わせて催されます。

 催される時期に関しては、本当にそれぞれとしか言えません。入試本番は8月なのに、説明会自体は4月にやってる、なんてところもあります。なので、大学院に行こうとか、説明会には行ってみようかなと思っているなら、とりあえずはやく説明会の日程だけでも調べたほうがいいです。調べた時にはもう終わっていたなんてことにはならないように気を付けましょう。

ホームページが分かりにくい?

 説明会の日程に関しては、大学院や研究科のホームページで確認することが出来ます。しかし、ここはとても重要なことなのですが、大学院入試に関する情報は、おなじ大学・研究科でも、いくつかの異なるページに乗っていることがほとんどです。具体的には、以下のような感じです。①大学・大学院自体のホームページ内にある研究科紹介のページ、②大学・大学院自体のホームページ内にある、入試関連ページの、大学院のページ、③大学院・研究科独自のホームページの入試関連のページ

 どこからアクセスしても、結局たどり着くところや募集要項などのファイルは一緒なことがほとんどですが、説明会の日程に関しては、上記のうちのどれかにしか載っていない、なんてパターンもあります。一つだけ見て、あれ載ってないな、と思ったら、ほかの角度から探してみるようにしましょう。いまやほとんどの研究科が独自のホームページを持っていると思いますが、研究科独自のホームページは非常に見づらく、かつめっきり更新されていない、なんてことが多くあります。説明会の日程に関しても、大学そのもののホームページ内にある入試関連ページには載っているのに、肝心の研究科独自のホームページには載っていないことも多々あります。こうした事情から、“ググれば何でもわかるような時代”になったとはいえ、わからないことがあれば、入試窓口などに電話をして質問するようにしましょう。

いざ、説明会へ

 実際に説明会に出席してみるとわかりますが、その内容の多くは、実は自分とはあまり関係のない話だったりもします(同じ研究科でもいろいろな分野が融合しているところが多いので、おのずと自分の領域の先生の話は短くなる)。大事なのは、出願やテストの形式等についての説明なので、ここはしっかりと聞いておきましょう。また、受かったら実際にそこに通うことになるので、家からどのくらい遠いか、なんて視点も、あながち大事だったりします(修士だけだとしても2年間は行くことになるので)。また、説明会自体は、研究科全体で催すやつと、それもやりつつ、さらに細分化されたコース単位で催すところもあります。その場合もホームページや、全体の説明会でアナウンスがなされると思うので、その情報もしっかりと聞いておきましょう。

 説明会が終わると、だいたい教員との個別面談タイムのようなものが設けられます。大体の場合ですべての先生が説明会に参加しているわけではありませんが、自分の関心のある先生が参加していたら、面談タイムに話しかけに行ってもいいと思います。ただ、ほかの参加者の方との兼ね合いもあるので、話せて10分くらいかなという印象です。なので、指導教官になってほしい先生に関しては、一度アポを取り、研究室に訪問したほうがいいということになってきます。

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研究室を訪問しよう

 文系で大学院に行きたいという思いがある人ならば、それなりに学部のころから自分の大学の教授への訪問やコミュニケーションも活発なのではないかと思います。他大学の研究科の先生に会いに行くときも、基本的には流れは一緒で、メールでアポを取って、実際に行くだけです。

 研究室訪問は、入試の出願時期になると、受け付けていないところがほとんどです。中には、研究科の説明会が終わった後は、先生と受験者の接触が出来ない、と決まっているところもあります。訪問に関しても、はやめはやめにアポを取るなり、とりあえずメールなどで連絡を取ってみたりしましょう 具体的なメールの文面や、その他の流れなどについては、多くのサイトで紹介されていると思われますので、ここでは端折ります。

訪問時に確認すべきポイント

 実際に先生に会いに行って大事なのは、①先生の研究室で自分を受け入れてくれるか、②先生との相性の把握、です。①に関しては、そのまま直接聞いてしまっていいと思います。どうせ部屋に入ったら、すこしだけ談笑して(「今日は暑いですね~」とか)、その流れで、どんな研究を今してるんですとか、卒論はどんな感じとか、院ではなにがやりたいのとか、そういうのを話すことになります。その流れで、もし自分が受かったら、先生のゼミで受け入れ可能かを聞いてしまいましょう。おそらく、自分が目星をつけている時点で、その先生とは研究領域や手法などが似通っているのだと思うので、そうそう断られはしないと思います。「もうちょっとほかの先生を考えて見てもいいかもね」とか言われたら、やんわり断られている可能性があるので、そしたら考えなおしてみましょう。

 ②に関しては、前回の志望校編でも触れましたが、とても大事です。研究室訪問なんて30分くらいで終わってしまうので、その時間でどう見極めるんだよって感じですが、それでも、話していて波長が合うかとか、変に自分が委縮しちゃわないかとか、そういうのは結構大事です。その時は気にならなくても(多分緊張してそんなこと考えてる暇はありません)、あとあと振り返ってみてでいいので、この点については考えてみましょう。

訪問時に聞いておいたほうがいいこと

 また、研究室訪問の際に聞いておいた方がいいかもしれないその他のことを、箇条書きで記しておきます。参考になったらいいなと思います。

・ゼミの規模感。先生に対して院生が2人しかいないところと、10人いるところでは、先生の一人当たりにかけられる時間が異なる。どちらがいいとかではなく、少人数でやりたいか大所帯がいいかは、完全な好み。ちなみに、学部でのゼミの規模感を想像していると、文系の大学院のゼミは、相当人数が少ないことにびっくりするかもしれない(先生につき院生が1~2人とか、よくある)。

・先生に付いてる学生の研究テーマ。他人のことなのでそんな重要じゃないかもしれないが、「え~そんなことやってるんだあ」とは参考になる。あまりに今の自分のレベル感とはかけ離れていたら、すこし委縮しちゃうかもしれないが、別にそれで落ち込む必要はない。

・そのゼミで、修士で卒業する人/博士まで行く人の割合。自分が今後どうしたいかによるが、それも含めて参考になる。ちなみに、院を受ける時点で、今後修士で就職するか、博士に進むかは、それなりに決めておいた方が向こうの評価は高いらしい。ほんとは迷っていても、表面上はどちらかに決めている方が、もしかしたらいいかも(向こうが納得でいる迷う理由ならいいのかもしれないが)。

研究室訪問は行くべきなのか?

 最後に、院試において、研究室を訪問するべきなのかどうか、について考えてみます。これに関しては、一般的には、行くべきだとされています。なぜ、“されている”と表現したかというと、私自身は、結局一回も研究室にあいさつに行かなかった研究科に合格してしまったからです

 なので、研究室に訪問に行かないと絶対に受からない、というわけでもないようです。しかし、その研究科や、お目当ての先生のホームページやツイッターなどで、「修士課程入試を受験する人は、必ず一度は面談をしに来てください」みたいな文言が書かれている場合は、これは必ず行くべきでしょう。そうでなくても、行って損はないので、基本は行った方がいいんだと思います。また、これは文系の修士課程に入りたい場合で、理系の場合は、基本的に研究室訪問は必須のようです。そもそもこの場合の”研究室”というものが、文系と理系では指し示しているものが違う気がしますが…。とにかく、はやめはやめの行動が大事です。がんばってくださいね!

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